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「大人」の民話・・・

Posted by 世羽 on 29.2013 道草   0 comments   0 trackback
(つぶやき)忙しい。今日こそ早く寝よう・・・。

(このあいだからずっと続いている・・・タイミングがつかめない地下。雲にも出ているのに。
少なくとも、自分のいる関東の足もとが、かなりおぼつかない。そろそろ・・・少しは?)


ムーンライト・レイクimage


を鍛えていたのは、今も昔もまったく同じで
世の中のさまざまな荒波や不条理、
不可思議さを伝える「昔話や民話」が残っています。

おそらく、読む人も少なくなったでしょうが・・・。

日本の各地には、それこそたくさんの話が残っていて
ときに、「大人向けの内容」があったりします。
美しい話からドロドロとしたものまで・・・色々です。

たとえば岩手の民話には「お嫁さんとお姑さんの話」もあります。
こんな話しです。

ひどく仲の悪いお嫁さんとお姑さんがいて
口を開けば、喧嘩ばかりしていました。


「余所さんの嫁御は働き者だが、どこかの嫁と来たら
 メシを喰らうばかりで着物一枚縫えないやしない」


「ふん、どこかの婆様は、何にもできないのに嫁をいじめるばかりだそうな」

「誰がいじめた! いじめられているのはこのわしだ」

「とんでもない、いくら尽くしても文句を言うのは婆様だ!」


今でもありそうな光景です。


嫁と姑のバトルなimage


あるとき、この嫁御は
お姑さんが寝込んだのをいいことにその命を奪おう・・・と、
とんでもないことを考えます。

そして、お医者の所に行って愚痴をこぼし、涙を見せて、
樽いっぱいの毒薬と思しき「水薬」をもらってくるのです。

医者は
「これを少しずつ飲ませればいい・・・。
ただ一度に与えてはいけない。わたしまで罪を負うことになる」・・・と言いました。



嫁御はさっそく、婆様の大好きなボタ餅を作ってそれに薬を混ぜ込みます。


ぼたもちのimage


それからというもの、姑の「大好きな物」を作っては薬を混ぜ込み、
お姑さんが居なくなる日を楽しみにしていました。


当初、妙に優しい嫁御の態度に「気色悪い・・・」と言っていたお姑さんですが
日がたつにつれ、お姑さんは嫁御のことを憎からず想えるようになりました。

そしてついに、お姑さんは起きあがると、嫁御の前に手をついて

許しておくれ。わしが悪かった。お前がこんな優しい嫁とも知らないで
これまで、なんで辛くあたってきたのだろう・・・」

と言ったのです。


お姑さんの目からは、自然に涙があふれ出ています。

それを見てビックリしたのは嫁御です。
これまで芝居がかった優しさで接してきたものの、
素直な気持ちになってくれたお姑さんを眺めて、初めて心が痛みました。


そのときです。
「ありがとうよ」・・・と言って、お姑さんが嫁御の手を握りました。



突然のハグなimage


『ああ、トンでもないことをした! こんないい人を殺めようとしただなんて』

嫁御は、裸足で家を飛び出すと、医者の元へと一目散に走ります。

「お医者さま、お願いだ、婆様を助けてくれ!!!」

すると、お医者はニッコリ微笑んでこう言いました。

「なに、心配することはない。あれは胃の腑を丈夫にする薬だから・・・」

このあと二人は、あたりが羨むほど仲のよい、嫁御とお姑さんになりました。



素朴な話です。山口県などにも、そっくりな話しがありますから
これはきっと、どこかで誰かが見たり聞いたりした実際の元ネタが
人づてに伝わっていったのかもしれません。


同じく岩手には、こんな話もあります。


可愛い女房がいながら、毎晩、別の好きな女のところに通いつめている男がいました。
女房は、それを知っており、ひどく気に病んでいたのですが
恨み言を一切口にせず、そんな男を送り出していました。


男の帰りはいつも夜明けで、
女房は胸に火となって燃え上がる悲しみに身を焦がし、眠れませんでした。

『あんな、ろくでなしのことは想うまい』

そう心に言い聞かせても、男への愛しさと女への憎しみが増すばかりです。



メラメラなハートimage


ある日女房は、ふと、男の好物のゆで小豆のことを想い出しました。

「せめて、このゆで小豆を抱いて寝よう」と、
女房は、小豆の入ったお椀を胸に抱きしめました。


夜明けに男が戻って来ると、女房は「お腹が空いたでしょ」と言って、
良い塩梅に煮えた「ゆで小豆」を差し出しました。
その美味いこと・・・。男は、ことのほか喜びます。


「こりゃ、ずいぶん手間をかけて煮たんだろうな」

「はい、お前さんのお帰りに合わせて夜通し煮ていました」


それから、毎日、そんなことが続きました。

女のところから戻って小豆を食べると、男はいつも、
そんな女房の気持ちなど何も知らずに眠りほうけますが・・・
男の身体に染みついた「別の女の匂い」は、女房の心を責め苛みました。


そしてある日のこと。


待つ女的なimage


さすがの“鈍感男”も不思議に思い、尋ねます。
「決まっていい塩梅に煮えているが、どうやって煮ていたのか教えてくれ」


すると、それを聞いた女房は、顔を押さえるとわっとばかりに泣き出しました。
言いようのない悔しさと、久しぶりにかけてくれた男の言葉に、
男へのさらなる愛しさが湧いてきたのです。


「お前さまを愛しいと思う“心の火”で、寝もやらずに煮ていたのです」

男はそれを聞くと、それほどまでに!!!・・・と
思わず、女房を抱きしめました。
男はそれまですっかり忘れていた女房への愛しさが
いまさらながら・・・こみ上げてきたのです。
男は女房を抱きしめて、何度も何度もほおずりをしました。



突然のハグな2image


このことがあってのち、
なんと、男は二度と別の女の元へ通わなくなりました・・・。



めでたしな民話のimage


   (参考出典:西本鶏介氏の『無邪気な大人のための残酷な愛の物語』PHP刊から
    概要として、一文に起こしてあります)


こんな話、誰が誰に聞かせるために創られたのでしょう。
けっして子供向けの話ではありません。

そして・・・今とほとんど変わりのない
人の諸問題が見え隠れしています。

感じ方、想うことは人それぞれ、お読みになる人それぞれ・・・
愚生の無駄な考察は野暮というもの。やめておきます。

こうした話・・・読みも聞きもしなくなった当節・・・
今の世には今の時代の「民話」があるでしょう。

ただ、ここに語られるような“実に人間臭い話”は、
優れたファンタジー小説などと同様
人の失いかけた「情操」を揺さぶる何かがあるような気がします。


何気ない日常に、人の数だけ「物語」があることでしょう。

それら一つひとつの物語の結末が、
ご紹介した話のような、
美しいハッピーエンドの物語になりますように・・・。



人の奮闘から醸し出される日常の幸せは、それがどんなに小さくても
他の方々の幸せに、きっと繋がっていきます・・・。


たとえ、どんな日々であったとしても、
けっしてめげずに、諦めませんように
・・・祈りつつ。




     愛したり、笑ったりすることをやめないで!
                  ―――ウィリアム・ピルチ―――



大胆な猫な画像





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Author:世羽
心のなかに響く声なき「声」を、ひっそりと語ろう・・
ふと、そう思いたった無名の求道者(?)・・です。
すべての人が幸せに
喜びに満ちて生きることができますように祈っています

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